2019年11月4日月曜日

受験世界史/センター世界史B対策

 意外に余裕の解答時間 

  1. 全36問
  2. 解答時間60分
  3. 単純計算で1問あたり1分40秒=100秒
「1分40秒」は,けっこう長めです。計算したり読解したりが面倒な数学・物理・国語・英語などと異なり,世界史は答えを覚えていれば秒で解けるからです。

たとえば,

「イスラーム神秘主義」を表す語として正しいものを選べ。

 ① ジハード ② バクティ ③ スーフィズム ④ シャリーア
(2014本試験) 

仮にうろ覚えでも,正解は ③ スーフィズム とわかります。

ジハード は「聖戦」,② バクティ はそもそもヒンドゥー教の言葉で,「神に対する絶対的な帰依・信愛」,④ シャリーア は「イスラーム法」を表します。

まさに秒で解けます。





 センター世界史の大半は4択正誤問題 
 
とはいえ,センター世界史の大部分が四択正誤問題です。選択肢の正誤を1つあたり25秒で判定することになります。

たとえば,

朝鮮半島の歴史について述べた文として正しいものを選べ。

① 高句麗・新羅・百済が並び立った時代は,三国時代と呼ばれる。
② 高麗は,大祚栄によって建国された。
③ 大院君は,欧米諸国の開国要求を受け入れた。
④ 李承晩政権は,日韓基本条約を結んだ。
(2019本試験)

これらの選択肢を1つあたり25秒で正誤判断します。もちろん,しっかり知識が定着している場合は,選択肢に目を通した瞬間に判断できます。

「高麗の建国者は王建じゃん。大祚栄は渤海の建国者でしょ」「大院君は開国要求を拒んで日本の征韓論を沸騰させた人じゃん。逆でしょ、逆。朝鮮が開国を拒んだから,日本は江華島事件を機に,武力で威圧して開国させたはず!」と,一瞬で②・③を消したりできます。

ところが,うろ覚えだと,「あ,日韓基本条約って戦後史の項目だ! 李承晩は確か韓国ができてすぐの大統領で……えっと,日韓基本条約もけっこう戦後すぐだった気がするなあ……」などと悩んでいるうちに,あっという間に25秒を使い果たします。

でも,大丈夫。

①②③あたりを平均8秒で判断していれば,まだ76秒も残っています。しっかりマークする時間を含めても,たっぷり1分は考えられるでしょう。日韓基本条約で,a)韓国は日本から多額の経済援助を受け,b)「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を遂げた,c)それは日本の高度経済成長期(60年代)の少し後で,d)そのころさすがに李承晩ではなさそうだな(年齢的に)などと発想していけば,④は「誤りっぽい」と推測できます。

何か正誤判断の根拠になりそうなことを思い出すのがポイントです。




 はじめから100点を目指さない 

全項目,正確に覚えている必要はありません。

仮に,全36問のうち半分の18問がうろ覚えだったとしても,とりあえず選択肢を2つ消せれば,正解を選ぶ確率がきっちり五分五分(完全にランダム)だとしても,18問中9問は当たります。18問+9問=27問正解で,正答率75%です。

実際には,完全五分五分はありえないので,6:4か7:3くらいで正解を選べるでしょう。これで,36問中29〜31問正解,正答率80%越え(最大86%)。

そもそも得点9割を目標に定めれば,3〜4問は誤答しても大丈夫です。

計算すると,全36問のうち10問(約28%)がうろ覚えでも,確率的には90%を越えます。実感として,3問に1問程度,「あれ?」という問題があっても,90%は狙えるというわけです。これを4問に1問,5問に1問(7問はうろ覚えでもよい)まで改善できれば,何度かに1度は満点を取れるレベルに達します。

さすがに,100回受験して100回とも満点取れるレベルまで自分の知を鍛えるのは骨が折れます。世界史だけならまだしも,英語も数学も勉強しなければならないので,毎回9割越え,5回に3回は満点取れるレベルなら,もうそれ以上は求める必要なんてないのじゃないか,と思っています。

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